AT限定解除とは
AT限定解除とは、AT限定免許(オートマチック限定免許)を保有している方が、MT車(マニュアル車)の技能審査を受けて合格するとMT免許に変更できる制度です。AT限定解除には2つの方法があります。一つは公安委員会指定教習所にて最低4時間の講習を受けたのち、限定解除の審査を受けます。もう一つは、直接試験場で審査を受けます。どちらも審査を通過したあとは運転免許センター・運転免許試験場にて申請、書面審査のあと裏面に”AT限定解除”と印字された免許証が返納されて完了となります。
方法
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費用
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期間
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難易度
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5万円~6万円
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3日~5日
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普通
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最低3,000円~
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最短1日
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かなり難しい
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教習所でAT限定解除をする方法
教習所でのAT限定解除の特徴
AT限定解除といえば、こちらの方法を利用するのが一般的です。教習所にて最低4時間の講習を受けたのち審査を受けて合格すれば卒業となります。学科教習はありません。
教習所でのAT限定解除の費用について
5万円~6万円程度が相場のようです。※2015年時点。
AT限定解除の料金は教習所によって異なりますので、保証内容なども確認していくつかの教習所に問い合わせをしてみましょう。教習時間は最低4時間ですが、補習などがあった場合には追加料金が必要になります。余談ですが、私がAT限定解除をした2007年頃は、3万円程度が相場でしたのでAT限定解除の費用は値上がりの傾向にあるのかもしれません。
卒業生の割引プランなど
教習所によっては、卒業生だけを対象とした割引プランなどを提供しています。教習所を選ぶ際の検討材料の一つとして覚えておきましょう。
保証内容を確認しておきましょう
一定回数まで補習料金無料など、追加料金を保証してくれる教習所なども存在します。運転技術に不安のある方は、保証内容なども合わせて確認してみましょう。
教習所でのAT限定解除の期間・日数について
3日~5日で卒業という方が多いようです。※補習・再試験などで変わります。
AT限定解除をするためには4時間の技能講習+審査が必要となります。1日2時間の講習で2日間、審査で1日と計算すると約3日間で卒業できる計算になります。※道交法にて原則的に技能教習は1日2時間(条件つきで3時間まで)と定められています。
AT限定解除の教習内容について(体験談)
過去にAT限定解除教習を受講した際の経験談となります。教習は全て場内コースで行いました。最初にクラッチ操作とギア操作を習います。発進と停止ができるようになったら、直線やゆるいカーブなどで変速チェンジを行います。S字、クランクなどではクラッチ断続による低速調節を行い、坂道発進では、ハンドブレーキを利用した発進方法を学びます。そして最後に方向転換や縦列駐車などを行い「みきわめ」が貰えれば卒業試験に挑戦できます。※縦列駐車は教習のみです。
AT限定解除の卒業検定・修了試験の内容について(体験談)
過去にAT限定解除教習を受講した際の経験談となります。卒業検定は全て場内コースで実施されました。試験内容は教習で習った事の確認となります。「発進」「停止」「クランク」「踏切」「坂道発進」「方向転換」などの審査により減点方式で採点されます。※持ち点100点から減点を行い70点以上で合格です。
直接免許センターにて審査を受ける方法
普通免許限定解除審査とは
直接運転試験場にてAT限定解除審査(普通免許限定解除審査)を受ける方法です。技能試験の審査は警察官が採点を行います。短時間、費用も安いのですが、難易度は高くなります。
直接運転免許センターにてAT限定解除審査を受ける費用
▼普通免許限定解除審査受験料
3,000円(受験料1,450円、試験車使用料1,550円)
※再審査の場合にはその都度受験料、試験車使用料がかかります。
直接運転免許センターにてAT限定解除審査の難易度
直接運転免許センターでのAT限定解除審査は教習所よりもかなり難しいと言われています。この方法の受験者の多くは、過去にマニュアル車の運転経験がある方が多いようです。